電波申請ナビ

アマチュア無線の再免許申請|期限切れ前にやるべきこと

この記事でわかること

アマチュア無線局の免許には5年間の有効期間があり、継続して運用するには再免許申請(更新手続き)が必要です。期限を過ぎると免許が失効し、同じコールサインを維持するには再開局の手続きが必要になります。

この記事では、再免許申請の時期と手順、電子申請Liteでの操作方法、費用、2025年10月のデジタル免許状導入による変更点、期限切れの場合の対処法までまとめて解説します。

再免許申請とは

アマチュア無線局の免許の有効期間は5年間です。引き続き無線局を運用するには、有効期間が満了する前に再免許申請を行います。

免許の有効期間は、免許の日から起算して五年を超えない範囲内において総務省令で定める。

― 電波法 第13条第1項

再免許申請は「新規の免許申請」とは異なり、既存の免許の有効期間を延長する手続きです。コールサインや無線設備の内容は変わりません。

再免許と再開局の違い

項目 再免許 再開局(期限切れ後)
手続き 有効期間内に再免許申請 新規の開局申請と同じ手順
コールサイン そのまま維持 旧コールサインを指定できる場合あり
費用 再免許申請料のみ 開局申請料(再免許より高い)
審査期間 比較的短い 新規と同等(やや長い)
無線設備の検査 原則不要 必要になる場合がある

再免許のほうが費用も手間も少ないため、有効期間内に忘れずに申請することが重要です。

必要な資格・条件

再免許申請に必要なものは以下のとおりです。

  • 有効期間内のアマチュア無線局免許(満了日の1年前〜1ヶ月前に申請可能)
  • 無線従事者免許証(アマチュア無線技士の資格)
  • 電子申請のアカウント(電子申請の場合)または申請書用紙(書面申請の場合)
  • 手数料の支払い手段

申請可能期間

再免許申請は、免許の有効期間満了日の1年前から1ヶ月前までに行う必要があります。

有効期限の例 申請可能期間
2027年3月31日 2026年3月31日〜2027年2月28日
2026年9月15日 2025年9月15日〜2026年8月15日

満了日の1ヶ月前を過ぎると申請できなくなります。期限が近づいたら早めに手続きしてください。

申請の手順

Step 1: 電子申請・届出システムLiteにアクセス

総務省 電子申請・届出システムLite(https://www.denpa.soumu.go.jp/public2/)にアクセスし、アカウントでログインします。

アカウントがない場合は新規登録が必要です。登録にはメールアドレス無線局の免許番号(呼出符号)を使用します。

Step 2: 「再免許申請」を選択

ログイン後、メニューから「再免許申請」を選択します。申請対象の無線局(自分のコールサイン)が表示されるので、選択してください。

Step 3: 申請内容を確認・入力

現在の免許内容(無線設備の情報、設置場所等)が表示されます。内容に変更がなければそのまま進めます。

住所変更や設備変更がある場合は、再免許申請とは別に変更申請が必要です。再免許申請と同時に変更申請を行うこともできます。変更申請の詳細は「アマチュア無線の変更申請|住所変更・設備変更の手順」をご覧ください。

Step 4: 手数料を納付

申請内容を確認したら、手数料を納付します。電子申請の場合、電子納付(インターネットバンキング、ペイジー等)で支払います。

Step 5: 申請を送信

手数料の納付が確認されると、申請が受理されます。「送信」ボタンを押して申請を完了してください。

Step 6: 免許状を受け取る

審査完了後、新しい免許状が発行されます。2025年10月以降はデジタル免許状として交付されるため、紙の免許状の郵送はありません(詳細は後述)。

費用・手数料

再免許申請の手数料は、申請方法によって異なります。

申請方法 手数料
電子申請(電子申請Lite) 1,950円
書面申請(紙で郵送) 3,050円

電子申請のほうが1,100円安いため、電子申請をおすすめします。再免許にかかる費用の全体像は「アマチュア無線の免許更新にかかる費用一覧」で詳しくまとめています。

費用の内訳

項目 電子申請 書面申請
再免許申請手数料 1,950円 3,050円
電波利用料(年額) 300円(別途、毎年請求) 300円(別途、毎年請求)
返信用封筒・切手 不要 必要な場合あり

なお、上記の手数料は2025年10月の手数料改定後の金額です。改定前と比べて若干変更されています。

電子申請と書面申請の違い

項目 電子申請(Lite) 書面申請
手数料 1,950円 3,050円
申請方法 Webブラウザから操作 申請書用紙に記入し郵送
処理期間 約1〜3週間 約3〜6週間
24時間対応 可能(メンテナンス時を除く) 郵便の営業時間に依存
免許状の受取 デジタル免許状(2025年10月以降) デジタル免許状(2025年10月以降)
申請状況の確認 Web上でリアルタイム確認 問い合わせが必要

電子申請は費用・速度・利便性の全てで書面申請を上回ります。特別な理由がない限り、電子申請を利用してください。

電子申請の操作方法の詳細は「アマチュア無線の電子申請の使い方|Lite・総務省の違い」で解説しています。

2025年10月 デジタル免許状の導入

何が変わったか

2025年10月から、アマチュア無線を含む全ての無線局でデジタル免許状が導入されました。これに伴い、従来の紙の免許状は廃止されています。

項目 2025年9月以前 2025年10月以降
免許状の形態 紙の免許状を郵送で交付 デジタル免許状を電子的に交付
確認方法 紙の免許状を保管・携帯 総務省のシステムで電子的に確認
再発行 紙の再交付申請が必要 データで保存されるため紛失リスクなし

再免許申請への影響

デジタル免許状の導入により、再免許申請後の免許状の受取方法が変わりました

  • 紙の免許状の郵送はなくなりました
  • 審査完了後、電子的にデジタル免許状が交付されます
  • 電子申請Liteまたは総務省のシステムで免許内容を確認できます

デジタル免許状の詳細は「アマチュア無線のデジタル免許状|2025年10月の変更点まとめ」をご覧ください。

期限切れの場合の対処

再免許申請を忘れた場合

有効期間満了日の1ヶ月前までに再免許申請をしなかった場合、免許は満了日をもって自動的に失効します。失効後は以下の対応が必要です。

  • 再開局申請(新規の開局申請と同じ手続き)を行う
  • 費用は再免許より高く、審査期間も長い
  • 旧コールサインの再取得は、失効から一定期間内であれば可能な場合がある

失効を避けるために

  • 免許の有効期限を確認し、カレンダーに登録しておく
  • 満了日の1年前になったら早めに申請する(早すぎても問題ない)
  • 総務省から届く再免許に関する通知を見逃さない

期限切れ後の詳しい対処法は「アマチュア無線の再免許を忘れた場合|期限切れ後の対処法」をご覧ください。

行政書士への代行依頼

再免許申請の手続きが面倒な方や、電子申請の操作に不安がある方は、行政書士に代行を依頼することもできます。

項目 内容
代行内容 再免許申請書の作成・提出、手数料の納付代行
報酬の目安 5,000円〜18,000円(事務所による)
メリット 手続きの手間がゼロ、書類の不備なし

代行を依頼する場合でも、無線従事者免許証のコピー現在の免許情報は本人が提供する必要があります。

よくある質問

Q. 再免許申請はいつからできる?

有効期間満了日の1年前から申請できます。早めに申請しても新しい有効期間は「旧免許の満了日の翌日」から起算されるため、損はありません。忘れないうちに早めの申請をおすすめします。

Q. コールサインは変わる?

変わりません。再免許申請では、現在のコールサインがそのまま維持されます。ただし、期限切れで失効した場合は、再開局時にコールサインが変わる可能性があります。

Q. 設備を変更していても再免許申請できる?

再免許申請の前に変更申請が必要です。無線設備の内容(送信機の追加・変更等)や住所が変わっている場合は、先に変更申請を済ませてから再免許申請を行ってください。再免許申請と変更申請を同時に行うこともできます。

Q. 電波利用料を滞納していると再免許できない?

再免許申請自体は可能ですが、滞納分の支払いを求められます。電波利用料は無線局免許とは別の義務であり、滞納があっても免許が即座に取り消されるわけではありません。ただし、滞納が続くと督促や延滞金が発生するため、速やかに支払ってください。

Q. FPVドローンのアマチュア無線局も再免許が必要?

はい、同じく5年周期で再免許が必要です。FPVドローンのVTX(映像送信機)もアマチュア無線局として開局しているため、5年ごとの再免許申請が必要です。FPVドローンの手続き全体については「FPVドローンの始め方|免許・機体・申請の全手順まとめ」をご覧ください。

まとめ

アマチュア無線局の再免許申請は、5年ごとに必要な重要な手続きです。

  • 申請可能期間は満了日の1年前から1ヶ月前まで
  • 電子申請Liteなら1,950円で手続き可能(書面より1,100円安い)
  • 2025年10月以降はデジタル免許状として交付
  • 期限を過ぎると免許が失効し、再開局が必要になる
  • 行政書士への代行依頼も可能(報酬目安: 5,000円〜18,000円)

アマチュア無線の開局申請については「アマチュア無線の開局申請|電子申請での手順を解説」をご覧ください。再免許の際に旧基準の無線機をお使いの方は「アマチュア無線のスプリアス規制|旧基準機器の対処法」で今後の対応を確認しておくことを推奨します。

この記事をシェア

関連記事