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無線従事者資格の難易度ランキング|合格率で比較

この記事でわかること

無線従事者の資格は5分類・23種類あり、難易度には大きな差があります。「自分のレベルで取れる資格はどれか」「取りやすい資格から順番に目指したい」という疑問に対して、本記事では難易度の相対比較と試験の特徴を解説します。

なお、各資格の合格率の具体的な数値は毎年変動します。最新の合格率は公益財団法人 日本無線協会の公式サイトで確認してください。各資格の概要と目的別選び方は「無線従事者資格の選び方|目的別おすすめ一覧」をご覧ください。

難易度の全体像

無線従事者資格の難易度は、大まかに以下のように分類できます。

難易度 資格 試験の形式
入門 第4級アマチュア無線技士 マークシート(法規・無線工学)
やや易しい 第3級アマチュア無線技士、第3級海上特殊無線技士、航空特殊無線技士 マークシート+電信(第3級アマチュア)
中程度 第2級アマチュア無線技士、第1級陸上特殊無線技士、第2級海上特殊無線技士 マークシート(科目数が多い)
高い 第1級アマチュア無線技士、第2級陸上無線技術士 選択式+一部記述式
最高 第1級陸上無線技術士、総合無線通信士(第1・2級) 記述式を含む高難易度の試験

この難易度区分は試験内容・出題形式・学習量の相対比較であり、個人の電気・電波の基礎知識によって必要な学習期間は異なります。

各資格の難易度詳細

第4級アマチュア無線技士(最も取りやすい資格)

試験内容: – 法規(電波法令): 選択式 – 無線工学: 選択式

特徴: – 問題の多くは過去問の繰り返し。問題集を2〜4週間程度学習すれば合格を目指せるレベル – 養成課程(2日間の講習会)でも取得可能(試験なしで修了試験のみ) – 電気・電波の専門知識がない方でも取り組みやすい

第4級の取得方法の詳細は「アマチュア無線の資格の選び方|目的別おすすめ」をご覧ください。

第3級アマチュア無線技士

試験内容: – 法規: 選択式 – 無線工学: 選択式 – モールス電信(欧文の受信): 実技試験

特徴: – 第4級と比べてモールス電信の受信試験が加わる点が大きな違い – 電信の速度は比較的低速であり、練習で習得可能なレベル – 法規・無線工学の内容は第4級より出題範囲が広い

第2級アマチュア無線技士

試験内容: – 法規: 選択式 – 無線工学: 選択式(第3級より難易度・範囲が上がる) – モールス電信: 欧文・和文の受信

特徴: – 無線工学の計算問題の比重が増える – 第3級の上位資格として、継続的な学習が必要 – 過去問の反復学習が有効

第1級アマチュア無線技士(アマチュア無線の最上位)

試験内容: – 法規: 選択式+記述式 – 無線工学: 選択式+記述式(高度な計算問題を含む)

特徴: – アマチュア無線技士の中では最高難易度 – 電気回路・電波の伝播・無線機の回路設計に関する専門知識が必要 – 記述式の問題への対応として、計算の過程を示す練習が必要

第3級陸上特殊無線技士

試験内容: – 法規: 選択式 – 無線工学: 選択式

特徴: – 第4級アマチュアに近い難易度 – 業務用無線の操作を目的とした資格で、出題内容は業務用無線局に関する法令が中心 – 養成課程でも取得可能

第1級陸上特殊無線技士

試験内容: – 法規: 選択式 – 無線工学A: 選択式 – 無線工学B: 選択式(多重無線・レーダー等)

特徴: – 第3級に比べて、多重無線設備・レーダーの技術的知識が必要 – 通信系のエンジニア・技術職を目指す方が取得するケースが多い

第2級陸上無線技術士

試験内容: – 無線工学の基礎 – 無線工学A(送受信機・電波伝播等) – 無線工学B(空中線・多重無線等) – 法規

特徴: – 高い専門的知識が必要で、放送局や通信設備の技術担当者向け – 試験科目が多く学習量が多い

第1級陸上無線技術士(最高難易度の一つ)

試験内容: – 第2級と同じ4科目だが難易度が高い – 一部科目で記述式・計算問題の比重が高い

特徴: – 無線従事者資格の中で最高難易度の一つとされる – 放送局の技術責任者(放送法上の技術基準適合義務対応)を目指す方が必要とするケース等がある – 長期の学習計画が必要

海上・航空系の特殊無線技士

第3級海上特殊無線技士: – プレジャーボート向けの入門的な資格 – 法規・無線工学・電気通信術(音声)の試験 – 難易度は陸上特殊(第3級)と同程度

航空特殊無線技士: – 航空機での英語通信(電気通信術)の試験を含む – 英語の聞き取り・発話試験があるため英語が苦手な方は対策が必要

学習期間の目安

資格の難易度・個人の基礎知識によって学習期間は異なります。以下はあくまで目安です。

資格 学習期間の目安
第4級アマチュア無線技士 2〜4週間(養成課程なら2日間の講習)
第3級陸上特殊無線技士 2〜6週間
第3級アマチュア無線技士 1〜3ヶ月(電信の練習期間含む)
第2級アマチュア無線技士 3〜6ヶ月
第1級陸上特殊無線技士 3〜6ヶ月
第1級アマチュア無線技士 6ヶ月〜1年以上
第2級陸上無線技術士 1〜2年(電気・電子の基礎知識がある場合)
第1級陸上無線技術士 1〜3年(電気・電子の高度な知識が必要)

よくある質問

Q. 最新の合格率はどこで確認できる?

公益財団法人 日本無線協会の公式サイトに各資格の試験結果(受験者数・合格者数・合格率)が公表されています。合格率は年度・試験回によって変動するため、最新情報を確認してください。

Q. 養成課程と国家試験はどちらが合格しやすい?

養成課程は講習会を修了し、修了試験(効果測定)に合格すれば資格が取得できます。国家試験と比べて取得しやすいとされています。ただし、養成課程が実施されている資格は一部(第3・4級アマチュア、一部の特殊無線技士)に限られます。

Q. 複数の試験科目がある場合、一度の試験で全科目受ける必要がある?

試験科目が複数ある場合、科目ごとに合否が判定され、合格科目を翌年以降に持ち越せる「科目合格制度」が設けられている資格もあります。制度の有無は日本無線協会の試験案内で確認してください。

Q. 試験に落ちた場合、次回いつ受験できる?

無線従事者の国家試験は年に複数回実施されています(資格の種類によって回数が異なります)。試験スケジュールは日本無線協会の公式サイトで確認してください。

まとめ

無線従事者資格の難易度は取得を目指す資格と個人の基礎知識によって大きく変わります。

  • 最も取りやすい: 第4級アマチュア無線技士(養成課程あり)
  • 業務用途の入門: 第3級陸上特殊無線技士(養成課程あり)
  • 中程度: 第2・1級アマチュア無線技士、第1級陸上特殊無線技士
  • 高難易度: 第2・1級陸上無線技術士、総合無線通信士
  • 最新の合格率は日本無線協会の公式サイトで確認する

全資格の一覧と種類別の詳細は「無線従事者の種類と資格一覧|ドローンに必要な資格は?」をご覧ください。

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