目次
この記事でわかること
ドローンの機体登録には3年間の有効期間が設定されています。有効期間が満了すると登録は失効し、そのまま飛行させると航空法違反になります。
この記事では、機体登録の有効期間の仕組み、更新時期の確認方法、更新手続きの流れ、そして更新を忘れた場合のリスクについて解説します。
機体登録の有効期間
有効期間は3年間
ドローンの機体登録の有効期間は、登録日から3年間です。これは航空法施行規則第236条の7に定められています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 有効期間 | 登録日から3年間 |
| 更新時期 | 有効期間満了前に申請 |
| 更新後の有効期間 | 更新日から3年間 |
| 更新手数料 | 新規登録と同額 |
例えば、2023年7月1日に登録した場合、有効期間は2026年7月1日までです。
事前登録機体の有効期間
2021年12月20日から2022年6月19日までの事前登録期間に登録した機体は、登録日から3年間が有効期間です。
事前登録した機体の多くは2024年12月〜2025年6月頃に有効期間を迎えます。事前登録機体はリモートID搭載が免除されていますが、更新後は原則としてリモートIDの搭載が必要になる点に注意してください。
有効期間の確認方法
DIPS2.0での確認
有効期間はDIPS2.0にログインすることで確認できます。手順は以下のとおりです。
- DIPS2.0にログインする
- 「機体登録」メニューを選択する
- 登録済み機体の一覧画面を表示する
- 各機体の有効期限が表示される
定期的にDIPS2.0にログインして、有効期限を確認する習慣をつけておきましょう。
登録完了時のメール
機体登録が完了した際に、DIPS2.0から登録完了通知のメールが送信されます。このメールには有効期限が記載されているため、保存しておくことをおすすめします。
更新のお知らせ
有効期間の満了が近づくと、DIPS2.0から更新のお知らせメールが届く場合があります。ただし、このメールに依存するのではなく、自身で有効期限を管理することが重要です。
更新手続きの流れ
更新に必要なもの
更新手続きに必要なものは以下のとおりです。
- DIPS2.0のアカウント(新規登録時と同じアカウント)
- 本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート)
- 手数料
更新の手順
更新手続きはDIPS2.0からオンラインで行います。基本的な流れは新規登録と似ていますが、機体の情報が既に登録されているため、変更がなければ確認のみで進められます。
- DIPS2.0にログインする
- 登録済み機体の一覧から更新対象の機体を選択する
- 「更新」を選択する
- 登録情報に変更がないか確認する
- 本人確認を行う
- 手数料を納付する
- 更新完了
登録情報に変更がある場合(住所変更、機体の改造など)は、更新と同時に変更届出を行う必要があります。
更新手続きの詳細については機体登録の更新手順の記事で画面の流れに沿って解説しています。
更新にかかる費用
更新時の手数料は、新規登録と同額です。
| 本人確認方法 | 1機目 | 2機目以降 |
|---|---|---|
| マイナンバーカード | 900円 | 890円 |
| 運転免許証(ICチップ読取) | 1,450円 | 1,050円 |
| パスポート等(郵送確認) | 2,400円 | 2,000円 |
更新のタイミング
更新手続きは有効期間満了の1か月前から可能です。ただし、審査には数日〜数週間かかる場合があるため、余裕を持って手続きすることをおすすめします。
満了日ギリギリに申請すると、審査中に有効期間が切れてしまい、飛行できない期間が発生するおそれがあります。
更新を忘れた場合のリスク
登録の失効
有効期間が満了すると、機体登録は自動的に失効します。失効した状態では、その機体は登録されていない状態と同じ扱いになります。
未登録飛行の罰則
登録が失効した機体で飛行した場合、航空法違反となります。
- 1年以下の懲役または50万円以下の罰金(航空法第157条の7)
「登録を忘れていた」「更新のお知らせを見落とした」といった理由は、法的には認められません。
飛行許可への影響
機体登録が失効すると、その機体に紐づいた飛行許可・承認も効力を失う可能性があります。飛行許可申請は登録記号を記載して行うため、登録が有効であることが前提です。
特に包括申請で飛行許可を取得している場合、登録失効に気づかないまま飛行を続けてしまうリスクがあるため注意が必要です。
業務への影響
ドローンを業務で使用している場合、登録が失効すると業務が停止します。更新手続きと審査には数日かかるため、その間は飛行できません。
- 測量や点検の現場作業: 予定どおりに作業を遂行できない
- 空撮や映像制作: 撮影スケジュールに支障が出る
- 農薬散布: 散布時期を逃す可能性がある
業務用ドローンの場合は特に、有効期限の管理を組織的に行うことが重要です。
有効期限を管理するためのポイント
有効期限の一覧表を作成する
複数のドローンを所有している場合、機体ごとの有効期限一覧表を作成しておくと管理がしやすくなります。
| 項目 | 記録内容 |
|---|---|
| 機体名 | DJI Mavic 3 など |
| 登録記号 | JUxxxxxxxxxx |
| 製造番号 | シリアルナンバー |
| 登録日 | 20XX年XX月XX日 |
| 有効期限 | 20XX年XX月XX日 |
| 更新予定日 | 有効期限の1か月前 |
カレンダーにリマインダーを設定する
有効期限の2か月前と1か月前にリマインダーを設定しておくと、更新忘れを防げます。Googleカレンダーやスマートフォンのリマインダー機能を活用してください。
更新時期を統一する
複数の機体を所有している場合、登録時期がバラバラだと管理が煩雑になります。可能であれば、更新時期を揃えることで管理の負担を軽減できます。
機体登録の基本的な手順についてはドローン機体登録のやり方の記事で解説しています。
まとめ
ドローン機体登録の有効期限と更新について整理しました。
- 機体登録の有効期間は登録日から3年間
- 更新手続きは有効期間満了の1か月前からDIPS2.0で行える
- 事前登録機体は更新後にリモートIDの搭載が必要になる
- 有効期間が満了すると登録は自動的に失効する
- 失効した機体での飛行は1年以下の懲役または50万円以下の罰金
- 有効期限の管理を習慣化し、余裕を持って更新手続きを行うことが重要
有効期限の管理を怠ると業務に大きな影響を与える可能性があります。定期的にDIPS2.0で有効期限を確認し、計画的に更新手続きを進めましょう。